日本語　動詞の活用 (Japanese Verb Conjugation)

By /

この記事の内容の大部分はウェブサイトからのものです。個人学習の目的でのみ使用してください。

主な参考サイトは：https://wordrabbit.jp/grammar/verb、https://nihongokyoshi-net.com/2020/03/02/transitive-intransitive-pairs/、https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%81%AE%E6%B4%BB%E7%94%A8%E5%BD%A2#%E5%8B%95%E8%A9%9E%E3%81%AE%E6%B4%BB%E7%94%A8%E5%BD%A2、https://www.yaruki-assist.com/tips/regular-exam/post-0116/。

動詞とは

動どう詞しは、物もの事ごとの動どう作さ・作さ用よう・存そん在ざいなどをあらわす語ごです。 辞じ書しょに乗のっている形かたちが「う」の段だんで終おわり、「ですます」といった言こと葉ばに続つづく時ときに変へん化かを伴ともなうという活かつ用よう形けいがある言こと葉ばです。

自動詞と他動詞

日に本ほん語ごの動どう詞しは、主しゅ体たいが誰だれかによって、自じ動どう詞しと他た動どう詞しの二ふたつに分わけることができます。自じ動どう詞しは主しゅ語ごについての動どう作さ・作さ用ようをあらわすもの。他た動どう詞しは他ほかのものへの働はたらきかけをあらわすものです。

自他ペアの一覧

自動詞 他動詞 例文
開ひらく 開あける ドアが開く。
ドアを開ける。
閉しまる 閉しめる ドアが閉まる。
ドアを閉める。
入はいる 入いれる 虫が中に入った。
犬を家の中に入れた。
出でる 出だす 店から出る。
カバンから財布を出す。
つく つける 電気がつく。
電気をつける。
消きえる 消けす 火が消える。
火を消す。
落おちる 落おとす スマホが落ちる。
スマホを落とす。
壊こわれる 壊こわす 時計が壊れた。
時計を壊した。
汚よごれる 汚よごす 服が汚れる。
服を汚す。
沸わく 沸わかす お湯が沸く。
お湯を沸かす。
始はじまる 始はじめる 授業を始める。
授業が始まる。
終おわる 終おえる 宿題が終わる。
宿題を終える。
続つづく 続つづける 話が続く。
話を続ける。
決きまる 決きめる 日程が決まる。
日程を決める。
起おきる 起おこす 息子が起きた。
息子を起こした。
集あつまる 集あつめる 人が集まる。
人を集める。
変かわる 変かえる 色が変わる。
色を変える。
治なおる 治なおす 怪我が治る。
怪我を治す。
残のこる 残のこす ご飯が残った。
ご飯を残した。
冷ひえる 冷ひやす もうビールが冷えていますよ。
今からビールを冷やします。
戻もどる 戻もどす 家に戻る。
元の場所に戻す。
燃もえる 燃もやす 木が燃える。
木を燃やす。
倒たおれる 倒たおす 敵が倒れた。
敵を倒した。
見みつかる 見みつける 財布が見つかった。
財布を見つけた。
乾かわく 乾かわかす 髪が乾いた。
髪を乾かした。
切きれる 切きる カバンの紐が切れた。
紙を切った。
助たすかる 助たすける おかげで、助かったよ。
溺れている人を助けた。
たまる ためる お金がたまる。
お金をためる。
鳴なる 鳴ならす 鐘が鳴る。
鐘を鳴らす。
染そまる 染そめる 赤色に染まる。
髪を染める。
溶とける 溶とかす アイスが溶ける。
チーズを溶かす。
重かさなる 重かさねる 本が積み重なる。
本を積み重ねる。
潰つぶれる 潰つぶす 地震で家が潰れた。
じゃがいもを潰した。
曲まがる 曲まげる スプーンが曲がる。
スプーンを曲げる。
捕つかまる 捕つかまえる 犯人が捕まる。
犯人を捕まえる。
積つもる 積つむ 雪が積もる。
荷物をトラックに積む。
並ならぶ 並ならべる 列に並ぶ。
椅子を並べる。
こぼれる こぼす ジュースがこぼれる。
ジュースをこぼす。
乱みだれる 乱みだす 髪が乱れる。
髪を乱す。
届とどく 届とどける 手紙が届く。
手紙を届ける。
回まわる 回まわす 地球が回る。
地球儀を回す。
折おれる 折おる 骨が折れる。
骨を折る。
破やぶれる 破やぶる 紙が破れる。
紙を破る。
割われる 割わる お皿が割れる。
お皿を割る。
上あがる 上あげる 気温が上がる。
手を上げる。
下さがる 下さげる 気温が下がる。
手を下げる。

動詞の活用

動どう詞しの特徴とくちょうは活かつ用ようがあることです。 活かつ用ようとは、語ご尾びの形かたちが変かわることです。

学校文法活用形

学校がっこう文法ぶんぽうに基もとづく現代げんだい語ごの文法ぶんぽうにおいては、日本語にほんごの動どう詞しの活かつ用よう形けいには「未然形みぜんけい」「連用形れんようけい」「終止形しゅうしけい」「連体形れんたいけい」「仮定形かていけい」「命令形めいれいけい」の六つがあるとされる。

未然形

未然みぜんとは「まだそうではない」という意味いみを表あらわす言葉ことばです。そのため、未然形みぜんけいは動どう詞しの後あうしろに続つづく言葉ことばが「ない」「う」「よう」になります。

連用形

連用形れんようけいは動どう詞しの後あうしろに続つづく言葉ことばが「ます」、「た（だ）」、「て（で）」になります。

終止形

終止形しゅうしけいは文ぶんを言いい切きる形かたちで、活用形かつようけいの中なかの基本きほんとなります。

連体形

連体形れんたいけいは動どう詞しの後あうしろに続つづく言葉ことばが「とき」「こと」などの体言たいげんになります。

仮定形

仮定形かていけいは動どう詞しの後あうしろに続つづく言葉ことばが「ば」形になります。

命令形

命令形めいれいけいは命令めいれいして文ぶんを言いい切きる形かたちになります。

教育文法活用形


日本語にほんご教育きょういくの文法ぶんぽうは、日本語にほんごを母語ぼごとしない人ひとが対象たいしょうです。

学校文法教育文法
五段活用ごだんかつよう1グループ
（一類動詞いちるいどうし）
上一段活用じょういちだんかつよう2グループ
（二類動詞にるいどうし）
下一段活用しょいちだんかつよう
サ行変格活用ぎょうへんかくかつよう3グループ
（三類動詞さんるいどうし）
カ行変格活用ぎょうへんかくかつよう
学校文法教育文法
未然形みぜんけい・未然形音便みぜんけいおんびん+「ない」ない形けい（否定形ひていけい）
+「れる/られる」可能形かのうけい
受身形うけみけい
尊敬形そんけいけい
+「せる/させる」使役形しえきけい
+「う/よう」意向形いこうけい
連用形れんようけい・連用形音便れんようけいおんびん+「ます」ます形けい
+「て」て形けい
+過去かこ、完了かんりょう、持續狀態助动词じぞくじょうたいじょどうし「た」た形たけい
終止形しゅうしけい・連体形れんたいけい基本形きほんけい・辞書形じしょけい
仮定形かていけい+「ば」条件形じょうけんけい（ば形けい）
命令形めいれいけい命令形めいれいけい
(五段動詞ごだんどうしの)可能動詞可能形かのうけい
動詞ーー3グループ

二つだけ：来くる、する。

来くるする
ない形けい来こないしない
ます形けい来きますします
辞書形じしょけい来くるする
ば　形けい来くればすれば
意向形いこうけい来こようしよう
命令形めいれいけい来こいしろ
て　形けい来きてして
可能形かのうけい来こられるできる
受身形うけみけい来こられるされる
使役形しえきけい来こさせるさせる
動詞ーー2グループ

「い」・「え」段に加え、「る」で終わる動詞。

例：食たべる、見みる、寝ねる、開あける、起おきる、入いれる、借かりる、教おしえる、始はじめる、忘わすれる、変かえる、続つづける、選えらべる、受うける、降おりる、並ならべる

食べる見る寝る開ける起きる入れる借りる
ない形けいる→ない食べない見ない寝ない開けない起きない入れない借りない
ます形けいる→ます食べます見ます寝ます開けます起きます入れます借ります
辞書形じしょけい〜食べる見る寝る開ける起きる入れる借りる
ば　形けいます形：ます→れば食べれば見れば寝れば開ければ起きれば入れれば借りれば
意向形いこうけいます形：ます→よう食べよう見よう寝よう開けよう起きよう入れよう借りよう
命令形めいれいけいます形：ます→ろ食べろ見ろ寝ろ開けろ起きろ入れろ借りろ
て　形けいます形：ます→て食べて見て寝て開けて起きて入れて借りて
可能形かのうけいる→られる食べられる見られる寝られる開けられる起きられる入れられる借りられる
受身形うけみけいる→られる食べられる見られる寝られる開けられる起きられる入れられる借りられる
使役形しえきけいる→させる食べさせる見させる寝させる開けさせる起きさせる入れさせる借りさせる
動詞ーー1グループ

3グループおよび２グループ以外の動詞。

例外：２グループ（一段動詞）の特徴を完全に満たしているが、１グループ（五段動詞）である動詞が26個あります。

帰かえる、切きる、減へる、要いる、知しる、走はしる、入はいる、返かえる、滑すべる、参まいる、混まじる、握にぎる、煎いる、練ねる、散ちる、照てる、蹴ける、焦あせる、限かぎる、湿しめる、茂しげる、遮さえぎる、罵ののしる、嘲あざける、漲みなぎる、覆くつがえる

例：読む、行く、買う、分かる、

読む行く買う書く飲む終わる死ぬ
ない形けいう段→あ段＋ない

う→わない		読まない行かない買わない書かない飲まない終わらない死なない
ます形けいう段→い段＋ます読みます行きます買います書きます飲みます終わります死にます
辞書形じしょけい〜読む行く買う書く飲む終わる死ぬ
ば　形けいう段→え段＋ば読めば行けば買えば書けば飲めば終われば死ねば
意向形いこうけいう段→お段＋う読もう行こう買おう書こう飲もう終わろう死のう
命令形めいれいけいう段→え段読め行け買え書け飲め終われ死ね
て　形てけい①く→いて
②ぐ→いで
③う・つ・る→って
④む・ぬ・ぶ→んて
⑤す→して
（音便）		読んで行って買って書いて飲んで終わって死んで
可能形かのうけいう段→え段＋る読める行ける買える書ける飲める終われる死ねる
受身形うけみけいう段→あ段＋れる読まれる行かれる買われる書かれる飲まれる終わられる死なれる
使役形しえきけいう段→あ段＋せる読ませる行かせる買わせる書かせる飲ませる終わらせる死なせる

て形音便

音便類型發生於動詞連用形接續「て」音便結果
促音便タ行打つ打ちて打って
ラ行切る切りて切って
ワア行笑う笑いて笑って
行く行きて行って
イ音便カ行咲く咲きて咲いて
ガ行仰ぐ仰ぎて仰いで
撥音便ナ行死ぬ死にて死んで
バ行遊ぶ遊びて遊んで
マ行読む読みて読んで
ウ音便問う 、請う、厭う問いて 問うて
サ行 探す探して探して
過去、否定表
来くるする食べる読む
否定（ます形）ません来きませんしません食べません読みません
過去（ます形）ました来きましたしました食べました読みました
過去・否定（ます形）ませんでした来きませんでしたしませんでした食べませんでした読みませんでした
過去（た形）て形→た来きたした食べた読んだ
過去・否定（た形）なかった来こなかったしなっかた食べなっかた読まなっかた
行く買う書く飲む終わる死ぬ
否定（ます形）ません行きません買いません書きません飲みません終わりません死にません
過去（ます形）ました行きました買いました書きました飲みました終わりました死にました
過去・否定（ます形）ませんでした行きませんでした買いませんでした書きませんでした飲みませんでした終わりませんでした死にませんでした
過去（た形）て形→た行った買った書いた飲んだ終わった死んだ
過去・否定（た形）なかった行かなかった買わなかった書かなかった飲まなかった終わらなかった死ななかった

Leave a Comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *

Table of Contents

← Index
Scroll to Top